連載:クルマ

男の涙。

だいぶ前の日記で、
ハコスカに乗ってた男友達の事を書きましたが、
今日はその友達との昔話を書きます。


相変わらずハコスカを乗り回していたヒロキは、
今思うと、なんだか車と一体化していた様に思えるほど、
ハコスカを愛していた。

大抵いつもドライブしていた彼は、多分私と同じで、
自分を包んでくれ、そしてどこへでも運んでくれる
自分だけのお気に入りの部屋が、クルマだったんだろう。

彼の家は母子家庭で、出会った17歳の時には、
既に家にはお母さんしかいなかった。

カッコつけてクールを装っていた彼だったが、
下に妹もいて