幼い頃の家庭環境の影響があって、もうものごころついた頃から、この世は、競争社会なのか、そうでないのか、悩んだ。私は、人と競うのが苦手。スポーツもゲームも苦手。なるべく競わずに生きていくことを願った。社会からはみ出て、東南アジアを放浪。タイ、バンコクで赤痢になり、一度目の臨死体験。死ぬのなら、故郷、熊野の山で、という思いで帰国。法定伝染病なので、地元の公立病院に隔離された。回復後、人生をやり直そうと思い、それなら一番苦手な肉体労働をしようと、地元の定置網の漁師になった。その後も波乱万丈。海とか山とか、分けられない。生命そのものが、みえない海。光。ことば。

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