イタズラの記憶

「母のふり見て我がふり直せ」ということもあって、簡単な身辺整理をしていると中高時代の日記が出てきた。

この頃の日記は記載も飛び飛びで、備忘録的な素っ気ない内容のものばかりなので、読み返してみてもあまり面白くない。

ところが、1970年の7月後半には興味深い出来事が書かれていた。

当時私は中3。中高一貫の男子校に通っていたので高校受験がなく、この年の夏休みはのんびり過ごしていた。
夏休みに入ったばかりのある日、家のポストに切手の貼ってない私宛の封書が入っていた。それには差出人の名前も書いてなかった。

開封すると、明らかに女性の字に