第2299話 汗

今日は7月の定例句会でした。兼題は「汗」です。

【汗(あせ)】(夏の季語)傍題:玉の汗、汗ばむ

 体温調節のためとはいえ、汗はやっかいなものである。四季を問わず発汗作用は起きているが、ことに夏の汗は耐えがたい。薄暑のころ「汗ばむ」、じっと動かずにいても「汗がにじむ」、激しく動くと総身汗びっしょりになる「汗みどろ」などと、その他にも「玉の汗」、「滝のような汗」その他程度によって実にうまい表現がされていることにも、人々の汗に対するかかわりを考えさせられる。汗疹、夏沸瘡などのできた子供を見るさえ、暑さを覚えるのもよく経験することである。(ハンディ版