「当季雑詠」の日記一覧

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第2330話 更衣(ころもがへ)

今日は4月定例句会でした。兼題は「更衣(ころもがへ)」です。 【更衣(ころもがへ)】(夏の季語)傍題:衣更(ころもか)ふ  冬から春にかけて着用していたものを、初夏のすがすがしい衣服に更えることうぃう。現在、日を決めていないが、学校など制服のところは、六月一日を更衣の日にしているのが多い。古く平安時代は、陰暦四月朔日に衣服から室内装飾まで更える風習があった。江戸時代は、陰暦四月に袷に、六月は…

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第2325話 菜の花

昨日は定例句会の日だった。兼題は「菜の花」である。   【菜の花】(春の季語) 傍題:花菜、菜種の花、油菜、菜種菜、花菜雨、花菜風  菜の花はアブラナ科の二年草又は一年草。油菜、一名菜種の花で、春に1~1.5mの茎を伸ばして黄色の十字形の花をたくさん開く。切り花や野菜としての需要も多いが、本来は40%以上の油を含む種子(菜種)から菜種油をを採るために、畑や水田の裏作として作られる。この油は食用…

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第2314話 納め句座

今日は今年最後の句会となる納め句座の日であった。句会が終わったら昼食会(忘年会)を予定しているので、句会の時間が短くなるため、兼題は無く当季雑詠句を一人4句出句することになった。 〇当季雑詠の入選句 ・冬耕や土の固さを裏返す ・一人暮らし気楽に生きて鍋料理 ・父母はもう在しませぬ柚餅子干す ・夜逃げして隣家の暗し年の暮 ・オスプレイ落つ屋久島沖は冬の海 ・尻餅の痛みの消えぬ…

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第2299話 汗

今日は7月の定例句会でした。兼題は「汗」です。 【汗(あせ)】(夏の季語)傍題:玉の汗、汗ばむ  体温調節のためとはいえ、汗はやっかいなものである。四季を問わず発汗作用は起きているが、ことに夏の汗は耐えがたい。薄暑のころ「汗ばむ」、じっと動かずにいても「汗がにじむ」、激しく動くと総身汗びっしょりになる「汗みどろ」などと、その他にも「玉の汗」、「滝のような汗」その他程度によって実にうま…

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第2207話 夏蒲団・麻蒲団

昨日は久し振りの句会で、兼題は夏布団・麻布団でした。 【夏蒲団(なつぶとん)】傍題 夏掛(なつがけ) 夏用の掛蒲団。綿も薄く、麻などの素材で涼しく仕立てられ、色や柄もあっさりしたものが多い。(合本俳句歳時記より) 〇兼題:夏布団の入選句 ・水色の眠りに誘ふ絽の蒲団 ・孫娘派手に蹴飛ばす夏蒲団 ・夏蒲団出ている足の裏の胼胝 ・夏蒲団ふはつと夢に入りけり ・夏蒲団戸籍附票の軽さかな ・ゆった…

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第2205話 葉桜

4月も紙上句会となり、昨日皆さんの句が届きましたのでご紹介します。4月の兼題は「葉桜」です。 【葉桜】山桜の種類は花の咲く前からすでに葉が萌えはじめるが、ふつうの染井吉野などは花の終わろうとするころから黄緑色に葉が萌え出てきてだんだん茂り、四月半ばごろから五月にかけ美しい葉桜となる。これをあえて桜若葉とは一般でもいわないようである。(ハンディ版入門歳時記より) 〇兼題:葉桜の句 ・葉桜や野…

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天惠の一句

躓きし足の小指の寒さかな 窓に吊るトルコのラムプ雪催 広告のはじける笑顔雪しまき 郷なまりもんぺの似合ふ宿女将 寒卵母の腰折る小屋のなか