連載:姥のつぶやき

夫が邪魔 新津きよみ著


 愛したこともあったのに
 なぜいまこんなに疎ましいのかしら?
 彼もまた私のことが最後は疎ましかったのでしょう

 人間と人間は信頼関係で結ばれている
 夫は邪魔? うるさい? それとも空気のような存在?
 それぞれの家庭のそれぞれの事情

 さっさと放り出されたわたしには
 それを実感するひまはなかったが・・・

 「夫が邪魔」 そんな短編を読んだ
 売れっ子女流作家「朝倉夕子」と家政婦志願の女性「片山京子」の往復書簡に潜むミステリー

 夫が邪魔なの 
 夫がいなくなればあなたに私の家に入ってもらえるんだけど