連載:日常1

「疲れている朝には」

流石にプールで遊んだ翌日はキツい。朝目覚めると疲れが残っているのが分かる。

起きたくない。起きねばならぬ。仕事だ。動き過ぎか。頑張ってはならぬ。

腕で足を撫でてみた。膝から下が冷たい。徐々に全身に広げた。9年前私はこれで乳癌を見つけた。両腕を回してみた。

体を目覚めさせるために朝布団の中で運動するという70代の同僚を思い出した。これだ。

起きた。窓を開けて外気を入れる。隣のリビングは一晩中エアコンを点けているので切って窓を開けた。

花達に水やりしなくていい。雨だ。久しぶりの雨。

その頃には疲れは感じなくなっていたが、食