さんが書いた連載日常1の日記一覧

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「こんな一日もいい」

病院の予約は10時。内科で受付をしてから院内コンビニに行き、待ち時間に読む本を探した。本がない。雑誌だけになっている。 表紙を眺めた。世界のオオタニさんの結婚相手は身長180センチのバスケの選手?!買わない、だってスマホで見られる。 戻ると表示版に私の番号が出ていた。直ぐに私の番になった。乳癌手術をした外科では何時間も待たされたが、内科は予約時間ぴったりだ。 大腸に出来ている脂肪腫の検査だ…

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「お正月気分も吹っ飛ぶ」

右側から来た飛行機からオレンジ色の火が出ている。初めは過去の映像だと思った。 羽田で着陸した飛行機が海上保安庁の飛行機にぶつかる?! 元旦の夕方に起きた能登の地震の衝撃がまだ冷めていないのに、連日? 元旦は成田山新勝寺に初詣に行っていた。1時間半並んで(コロナ期間は激減していたが、それ以前でも並んだ最長は50分)、漸く本殿にお参りし、おみくじを引こうと本殿から境内を眺めたところ…

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「値段が安いだけじゃない」

買ってしまった。金目鯛の開き。一匹740円。目が会った店員に「この値段で間違ってないですか」と聞いてしまった。 これをぶら下げで美容院に行く訳にはいかない。 カットだけは終わっていた。通っていた美容院が潰れてからは、染色専門の美容院とカット専門の美容院、2軒回らなければならない。 スマホから染色専門店に予約した。15:30からしか空いていなかった。 カットは予約なしの千円…

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「寒さが嬉しい」

寒い。気温が全く違う。自然に笑ってしまう。 ハイネックのヒートテック下着に厚みのあるセーター、フリースの上着、先日買ったばかりの渋いピンク色のダウン、その上に更にダウンを着た。流石にファスナーがしまりにくい。 下はユニクロの『極暖タイツ』(これはパンストを穿く時にやる両手で片足ずつくるくると巻く手間が要らず、すっと穿けるスグレモノ。ホームの婆様達に穿いて欲しい)に、裏起毛の部厚いズボ…

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「半袖Tシャツにダウンを着た」

舗道を自転車が走る。白いYシャツ姿の高校生だ。 白いYシャツ?今は12月。学校は衣替えで全員が一斉に冬服になるはず。確か10月からだが、もうそんな事は言ってないだろう。 12月に夏服。とんでもない暖かさだ。 日記を見たら去年は12月8日に初霜が降りている。霜なんていつになるんだろう。 今日も暖かくなると言うので、半袖Tシャツにダウンを着た。暑かったら脱いで小さくたため…

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「私は知り合いが一人もいない孤独な老人に過ぎない」

弟クンを保育園に送って行く時、公園に寄るのだが、今朝は先客がいた。生まれて一ヶ月か二ヶ月の赤ちゃんをだっこしたおばあさんだ。話しかけた。返事がない。 弟クンも呼んで話そうとした。一言も声を発せず、向こうに行ってしまった。インド系なのだろうか。 また赤ちゃんを抱っこした女性がやって来た。女性は一歳くらいの子供を抱っこしていたから、こちらも話し掛けたが、またもや返事がない。 「この…

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「避難訓練第二弾」

「レトルトの袋を貰うだけかと思っていたのに、たっぷりだね」 プラスチックの容器に入ったカレーは、大きなジャガイモとお肉がゴロゴロして美味しかった。丁度お昼の時間だった。 錦糸町のフリマに行った。錦糸公園にはテントが並び、違うイベントのようだ。「墨田区総合防災訓練」とある。 消防車やパトカー、自衛隊の車もある。私達は最初のテントでビニール袋を渡された。私と娘と弟クンの3人分。…

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「久しぶりに速く歩いた」

大股で胸を張りズンズン歩いた。ひさしぶりだと思った、いつも周りに弟クンがいた。 3歳の弟クンが元気になり保育園に登園した。私は娘宅に戻ると、先ずは掃除をする。 窓は全開、布団類はシーツを剥がして洗濯、布団も干す。分厚いマットレスを立てて掃除機を掛ける。階段やリビングも掛ける。大きなソファも動かし、窓枠にも掛ける。その後、雑巾で水拭きする。 シーツ類を干してから外に出る。近くにヤ…

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「疲れている朝には」

流石にプールで遊んだ翌日はキツい。朝目覚めると疲れが残っているのが分かる。 起きたくない。起きねばならぬ。仕事だ。動き過ぎか。頑張ってはならぬ。 腕で足を撫でてみた。膝から下が冷たい。徐々に全身に広げた。9年前私はこれで乳癌を見つけた。両腕を回してみた。 体を目覚めさせるために朝布団の中で運動するという70代の同僚を思い出した。これだ。 起きた。窓を開けて外気を入れる。隣…

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「安くてすいません」

問題です。下の数字はある家庭(二人暮らし)の毎月のスマホ代(一人分)、電気代、ガス代、水道代である。①〜④はそのどれか。   ①   ②   ③  ④ 1月:12603 2981 4678 2972 2月:11353 2981 5770 3302 5月:5064 2652 3481 3350  6月:4592 2652 2900 2973 ①は夏に向かって減って来ている。 …

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「銀行のATMに行列が出来ていた」

近くの銀行に向かった。夕方娘宅に向かう。久しぶりにお小遣いでも持って行くか。 ATMコーナーに人が沢山いる。行列に並んだ。先頭には爺様がいて女性と話しながら操作しているらしい。女性はどうも家族ではないようだ。 爺様はヨロヨロと後ろに向かい、初対面の私に小さなラミネート加工されたカードのようなものを見せた。 「初めてやるんだよ、今までは人に任せていたからね」 初め何を言っている…

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「朝の満月」

「昨日も来てました?」 一番若くて一番何でもやってくれるA子さんが言った。途端に肩の緊張がほぐれた。 B子さんの姿が見えない。朝ご飯を食べた後部屋に行ったのだと言う。 行ってみるとパジャマ姿で寝ている。 「また会えて嬉しいです。私と一緒にちょっと向こうに行きませんか?」 着替えを出しても反応は悪い。パジャマ姿のB子さんと手を繋いで歩く。テーブルに座ってもらい、薬を持って行く…

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「宅急便」

メロンだ。緑色のメロンを囲むように黄色や赤のオレンジやりんごが並んでいる。これにしよう。故郷の冬は色がない。 スーパーの入口にある八百屋から毎年お中元やお歳暮を送っているが、ついつい後回しにする私の悪い癖で、兄達へのお歳暮が年末になってしまった。慌てて行くと、一度食べたらその美味しさに驚いた林檎「群馬名月」があったので、それを送る事にして最後に聞いた。 「新潟なんですけど、宅急便行き…

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「実は声が出なくなった」

朝8時まで寝た。リビングの室温は5:8℃、湿度57%。庭はどうなんだろうと外に出た。 水槽に氷が張っている。隅だけでなく全面に。触ってみた。簡単には割れない。 真冬並みの寒さだし、その真冬の中でも寒い方だ。一度も凍らない冬もあった。 湿度に気を配っている。実は声が出なくなった。おかしくなった時、湿度が20%で気になり何度も温度計を見ていた。咳も鼻水も発熱もなく、段々声がかすれ、…

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「幸せ度がアップする食事」

「あと5分なんだけど、もうよそっていい?」 「いいよ」 私は光るご飯を息子の茶碗によそった。珍しく自分の分も半分よそった。炊飯器はあと5分と表示されている。 「美味しいねぇ。白米って甘いよね」 「うん、うまい」 私はゆっくり噛み締めながらご飯茶碗を平らげる。次は鍋だ。私はフランス料理のフルコース式で食べる。 「白菜とネギだけを先に煮てくたくたにしたんだけどいい?」 …

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「寒い夜も暖かい」

毛布にくるまってソファーにいる。毛布の下には湯たんぽ。足には分厚い靴下を履いて。 夕食作りを終える頃思った。朝まで温かい湯たんぽは寝るとき以外にも使える。早目にお湯を沸かして準備した。 録画していた映画でも見よう。題名だけで選んだ『僕のワンダフル·ジャーニー』。犬が何度も生まれ代わり、女の子を守るファンタジーだった。おとぎ話は苦手なのに自然に映画の世界に入れた。 きっとあれだ、…

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「まるで大晦日だ」

「また買ったの?」 「三足千円て買い安いんだよね」 冬用の靴下をまた買った。先週も買った。オレンジ色や緑色。皆分厚い。 娘宅は総武線の駅に近い。土曜日午後駅ナカのショップを徘徊した。クリスマス一色。素直に楽しい。 『カルディ』はついつい入りたくなる店だ。先週はXmasの絵とミントグリーンの色合いや変わった形が目に留まり、そのおまけのカップ欲しさにグリューワインとやらを買った。…

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「節約の冬」

寒い。だが、仕事から帰ると「全部着替えて洗濯」は変わらない。職場はコロナを警戒し、定期的にPCR検査を行う。 長袖長ズボンの上にセーターやダウンを着、靴下を穿く。 シャワー&入浴は止めた。息子が入るまで何時間もあるからお湯が冷める。 料理をしながら冷蔵庫の残り物を片付ける。娘宅は残り物は思い切りよくゴミ箱に行く。 新たに料理した物も加え、何皿かトレイに入れて、テレビの前に…

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「見覚えのある背中」

外は暑くて出る気になれない。孫たちが保育園に行くのを見送った時既にカンカン照りだった。 一度買い物に出た。総武線の駅近にはお店が沢山ある。私は孫と約束した、アイスクリームを作る材料と、KALDIのバナナブリンがお目当てだ。 駅ナカを歩くのは楽しい。コーヒーショップはいつだって満席に近い。数人でお喋りしている女性達や一人でパソコンに向かう人。ボーッとコーヒーを楽しむ人は見当たらない。 ユニク…

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「雷、雨、風、ヒョウ!」

1:2:3;4:5:6、遠くなった。さっきは光ってから音が鳴るまで4秒だった。 バリバリバリバリ〜、まだまだ雷は凄まじい。これはもう安全第一だ。バイクは剥き身。車とは訳が違う。 娘にラインしたら、凄い写真が送られて来た。娘の手にはピンポン玉大のヒョウ。窓ガラスが割れそうな感じで、部屋の真ん中にいると言う。娘は在宅ワークだったらしい。 私は会社を出られず、小降りになるまで待った。小降りになっ…