ひとり旅の贅沢

私は若いころから旅行が好きだった。
気の合った友人と二人だったり、大勢の仲間とだったり、自分ひとりだけだったり、それぞれの旅行の形には、それぞれ良いところがあった。
結婚してからも、年に最低でも1回は旅行に行った。
旅行の良いところの一つは、日常からの脱却だと考えていたので、いつもわりと贅沢をして、高級なホテルや旅館に泊まっていた。
子供が成長して中学生になると、親と一緒に行動するのをいやがるようになった。そこで、家族旅行は年に1回と決め、子供たちが行きたくなるような場所を選んだ。その結果、国内では北海道や沖縄、沖縄のさらに南の八重山とか、あるい