野村泰紀「なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論」

 現代の宇宙論の進歩は目覚ましいものがあり、私たちが住む宇宙がどのように形成されてきたかがかなり詳細に分かっている。かなり詳細とはどの位かというと、宇宙開闢0.1秒以前と0.1秒以後では大きな変化があったことが分かっている。私たちの住む宇宙の宇宙年齢は138億光年だそうだ。しかし、この138億光年前の世界からの痕跡(光)は見ることができない。超初期の宇宙では光は真っ直ぐに進むことができなかった。しかし、38万年頃に「宇宙の晴れ上がり」という出来事があり、それ以後の光(電波)を観測することができるそうだ。

 私たちの住む宇宙はビッグバンにより始まった