野村泰紀「なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論」
現代の宇宙論の進歩は目覚ましいものがあり、私たちが住む宇宙がどのように形成されてきたかがかなり詳細に分かっている。かなり詳細とはどの位かというと、宇宙開闢0.1秒以前と0.1秒以後では大きな変化があったことが分かっている。私たちの住む宇宙の宇宙年齢は138億光年だそうだ。しかし、この138億光年前の世界からの痕跡(光)は見ることができない。超初期の宇宙では光は真っ直ぐに進むことができなかった。…
現代の宇宙論の進歩は目覚ましいものがあり、私たちが住む宇宙がどのように形成されてきたかがかなり詳細に分かっている。かなり詳細とはどの位かというと、宇宙開闢0.1秒以前と0.1秒以後では大きな変化があったことが分かっている。私たちの住む宇宙の宇宙年齢は138億光年だそうだ。しかし、この138億光年前の世界からの痕跡(光)は見ることができない。超初期の宇宙では光は真っ直ぐに進むことができなかった。…
認知論、テクスト論的に言うと、宇宙は素粒子のdynamismでできていて、存在という意味においては、心というものは存在していない。 そういう意味においては、心は、人間にしか存在しないことになる。犬や猫、もしくは、蟻ンコにも存在していない。これには疑問を感ずるかも知れないが、「知」というレベルを「心」というならば、やはり心は、人間にしか存在しない。なぜならば、心は、「言語」によってしか成立しない…
生命が誕生したことの奇跡的な稀有さにたいして、多元宇宙論による説明があります。 宇宙が生まれてから、多くの可能性の分岐点があって、それぞれ異なった宇宙が無限に生成され続けている姿を考えるのです。 たまたま地球が生まれ、生命が育まれたことも、その分岐の一つであり、われわれはその中で生きている宇宙に属しているわけです。しかし生命の生まれない宇宙が、無限にあるのだと説明します。 われわれは生命の生ま…