連載:ときときの出遭い

老後の夫婦は・・・


  最初言い出されたときは<捨てられた>と思ったよ

  明るく淡々と話す彼女の言葉が一瞬沈んだ

  おひとり参加の旅はいつもどこかで話が弾む
   ひとりだとそそくさと済ます食事も長くなり、
    気がつけばいろいろな話に時間が経つ

  そのときだけの気安さか・・・問わず語りの身の上話も

 主人は朝と昼は自分でするから、夜だけ作ればいいの
  別の部屋に住んでいるから・・・
  
  公団の部屋を借りて 彼は22階 ワタシは23階 上と下に別々に住んでいるの

  えっ!そんなこと出来るの?