雪が降るころ

僕の幸福を感じるのはは愛に生きること

粉雪が舞う中にバレリーナのように踊りながら彼女が消えていく
モネのフランスの村の雪景色の一枚の絵 誰もいなくなった静寂の中
心の数珠が弾けた これが最後の雪景色 淋しさが漂う
僕は行く あの白い哀しい想いを肩で感じながら一歩踏み出す
口づけを一つ投げかけ 渦巻く愛を断ち切り東京へ
裸の心を受け入れた彼女 列車は青白い顔の彼女を雪とともに蹴散らして
『500円のラーメンを共に食べながらよく笑ったね』
思い出も遠くへ雪吹雪の中 消えていく
危なさから逃げるように
「すべてをあげる だから愛して」