爽やかに秋の夕暮れ迫り来る



 焼鮎や丹波地酒のひややかに 南うみを

 ひややかに十薬の花の純白  半谷洋子

 ひややかや一雨の来し窓の風 藤波松山

 こんなにも山路明るく冷やかに  稲畑汀子

 窓から秋の夕風冷ややかに  アロマ

 星見つけたるより高原冷やかに  塙告冬

 朝夕は冷やかとなり豆腐汁  舩越美喜

 吾亦紅しみじみ遠き故郷かな 辻治子

 焼く茸汁の茸と分けてゆく  三村純也

 爽やかに通勤ラッシュ抜け小江戸 稲畑廣太郎
 
 爽やかや今朝の目覚めの空の色  金山雅江

 百歳を超えての選句爽やかに 赤