連載:老いのつぶやき

あのころは


 あのころは・・・と振り返る

  そして もう先がないとあわてる

  慌てながらも ふり返る

  砂丘を歩きながら
  歳なんか意識することもなかった

  あるくことに何の抵抗もなく あるいた

  転ばぬ先の杖も必要なかった!

  それは 過ぎ去った<とき>だから

   しっかり 立ち止まる
    今の自分をたしかめるように・・・

   久しぶりにアン先生を囲んでの食事会
   なんとなく気持ちが添わない
   
   
   「気の置けない」存在から
   いつのまにか「気を置く」存在