山の中の一軒家で接骨院を経営していた頃、起床してすぐに、玄関とその前の道路を掃除するのが日課でした。坐禅を組むのも、竹箒で地面を掃くのも、どちらも瞑想。雑巾がけもまた。
　最初の一掃で、自分の心身の状態をまのあたりに感じることができます。更に、丁寧に動く事で、調整にもなります。いそがないこと、ゆったりした呼吸ですること。対象をよくみること。
　道具も大切。高価で特殊な道具を用意するということではなく、自分の手にしっくりする道具。
　範囲も、最初から決めること。動き始めて興に乗り、広がる時もあるでしょう。
　完璧より、納得の掃除。

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