江戸の女子旅(旅は短し歩けよ乙女)谷釜壽徳著。発行晃洋書房を読んで

「関所、難所、大河、女人禁制等] 江戸の女子旅には困難も付き物でしたが、旅の道中は女性たちを駆り立てるたくさんの魅力に溢れていた。女性たちは、有名な寺社や名所旧跡をめぐり、名物で胃袋を満たし、名産品を買い漁り、温泉で心身を癒し、都市観光を満喫し、お座敷遊びや芝居見物にも熱中するなど、滅多にない旅の機会を漏れなく楽しもうと歩き回りました。湯水のように各地に大金を落とし、豪華なセレブ旅行をした女性もいましたが、現在の女性旅と何ら変わりないです。兎にも角にも、近世の女子旅を可能にした最大の要因は、泰平の世が実現し、街道筋の安全性が高い水準で確保された事だと思う