ストラヴィンスキーの バレエ「春の祭典」・「管楽器のシンフォニー」をデュトワ指揮のLPで聴く

2021年12月以来の鑑賞。同じ音源のCDも手元にあるが手にとったのはLP。
バーンスタインの荒々しくもドラマティックな演奏、ゲルギエフの重量感溢れる演奏、ブーレーズの精緻極まりない演奏とは趣を異にするデュトワの演奏だ。
まず、オーケストラの響きが美しく、透明感を失わない。色彩感も十分だが原色のそれではなく、いかにも洗練されたものである。数多くの楽器が用いられていて、曲によっては野性味があり、原始的な気分もあり、悪魔的な雰囲気もあるがそれらもデュトワによって見事にコントロールされている。打楽器の活躍も見事だ。「大地の踊り」における迫力は凄まじいが、力