連載:家族

歳末も益々近い―親・兄弟のことなどを想って(1952)

 今年もはや12月27日。あとわずか4日を余すのみ。歳末も待ったなしだ。
 wakohはあちこちガタが来ているものの、どうやら年は越せそうではある。
 顧みると、92歳6ヵ月は超えた。何時の間にか、古畑の一族の中では、最年長になってしまった。

 父は、歳のわりには元気で、倒れた日(1971年12月25日)も現役(警察庁科学警察研究所長)として出勤。和田寿郎札幌医大教授の功を焦っての日本初の心臓移植の失敗。心臓の提供者、心臓の受益者とも、死去。沸々たる論議の挙句に、臓器移植懇談会の発足。父は請われて、一旦は辞退したものの、最後のご奉公として結局は