無差別大量殺人事件の検証会

 東野圭吾の「あなたが誰かを殺した」を読了した。著者は直木賞作家であり、ミステリーを主分野としている。本書は、「希望の糸」に続く、「加賀恭一郎」シリーズの第12作であるり、とある別荘地で起こった無差別大量殺人事件が描かれている。なお、主人公の加賀恭一郎は、警視庁捜査一課に在籍しているが、長期休暇中である。
 事件は8月8日の深夜から翌朝にかけて、とある丘の中腹に造成された別荘地で起こる。別荘は大きく湾曲した道路に沿って建てられており、下側から櫻木家、山之内家、飯倉家、高塚家および栗原家の五軒の別荘で構成されていたが、飯倉家のグリーンゲーブルズは最近使用