無差別大量殺人事件の検証会
東野圭吾の「あなたが誰かを殺した」を読了した。著者は直木賞作家であり、ミステリーを主分野としている。本書は、「希望の糸」に続く、「加賀恭一郎」シリーズの第12作であるり、とある別荘地で起こった無差別大量殺人事件が描かれている。なお、主人公の加賀恭一郎は、警視庁捜査一課に在籍しているが、長期休暇中である。 事件は8月8日の深夜から翌朝にかけて、とある丘の中腹に造成された別荘地で起こる。別荘は…
東野圭吾の「あなたが誰かを殺した」を読了した。著者は直木賞作家であり、ミステリーを主分野としている。本書は、「希望の糸」に続く、「加賀恭一郎」シリーズの第12作であるり、とある別荘地で起こった無差別大量殺人事件が描かれている。なお、主人公の加賀恭一郎は、警視庁捜査一課に在籍しているが、長期休暇中である。 事件は8月8日の深夜から翌朝にかけて、とある丘の中腹に造成された別荘地で起こる。別荘は…
家の下にも上にも本が溢れ、これをいずれ始末しなければと常々思っていた。暇だなあーという毎日が続き、それらの本の中から先日東野圭吾さんの本を選んで読んだ。確かに一度読んだ記憶はあるが細部は忘れていた。だからまた夢中になって読んだ。 埃を被っている本を引っ張り出して読むのが樂しくなった。内容をスッカリ忘れているから2度目でも新鮮に読み進めることが出来る。東野圭吾さんの初期の作品は、緻密に話が練られ…
東野圭吾の「魔女と過ごした七日間」を読了した。著者は直木賞作家で、ミステリーを主分野としている。本書は「ラプラスの魔女」シリーズの第三作で、人智を超えた予測能力を持つヒロインの活躍が描かれる。 本書のヒロインは、「ラプラスの魔女」と呼ばれる羽原円華である。円華は事故に遭った際、父親である天才的脳外科医で開明大学教授である羽原全太郎の手術を受け、超常的な予測能力を持つに至っている。なお、「ラ…
東野圭吾の「マスカレード・ゲーム」を読了した。著者は直木賞作家で、ミステリーを主分野としている。本書は、「マスカレード」シリーズの第四作であり、ホテル・コルテシア東京を舞台とし、警視庁捜査一課係長の新田浩介警部と、コルテシアのクラークの山岸尚美の二人が活躍するミステリーである。 入江悠斗殺害事件を捜査していた新田は、事件の三週間後、管理官の稲垣に呼び出される。入江は十七歳の時に大学生の神谷…
東野圭吾の「透明な螺旋-ガリレオ 10-」を読了した。著者は直木賞作家であり、ミステリーを主分野としている。本書は、「ガリレオ」こと帝都大学物理学教授湯川学を主人公とした「ガリレオ」シリーズの第10作目であり、房総沖で発見された男性の射殺死体の捜査との関係で、湯川の出生の秘密が明らかにされる。 物語は五十年以上前、秋田の高校を卒業し、千葉県の紡績工場で働いていた若い女性が、ひったくり事件に遭…