元日散歩 ―今年もまた新聞を買いに ー

「子を持たぬ身のつれづれや松の内」
永井荷風先生は別に正月だからといってそれまでと変わりはしない、と。
そして虚子は「去年今年貫く棒の如しもの」と。去年、今年と区切ったところで時の流れは一本の棒のように変わりはしないと、とも・・・
そうだ、そうだとパジャマ姿で新聞の字面を目で追いながら胸の内で思ったりした。
ただ唯一元旦で普段と違うといえば元日の新聞を家で取っている新聞以外の他社のを買いに出かけることだ。もう30年以上続いている。

午前中激しく吹いた北風も午後には大分おさまり、外へ出てみると抜けるような青空が広がり中空に陽が昇っている。それ