ストラヴィンスキーの バレエ「火の鳥」をデイヴィス指揮のLPで聴く

2023年9月以来の鑑賞。
ジャケットを読んでいると思いがけない文章に出会った。音楽評論家の諸井誠氏のものである。
<ストラヴィンスキーの舞踊曲3曲は、半ば意識的に、チャイコフスキーの永遠のベストセラー3部作に対応しているように思えるのである。この場合、「火の鳥」はほかならぬ「白鳥の湖」に鳥を共通項にして対応する。因みに「ペトルーシュカ」は人形をキイにして「くるみ割り人形」と、「春の祭典」は美女をポイントにし「眠りの森の美女」とそれぞれ対応する>と。
 なるほどと深く肯いた。演奏は全く隙のないしかも繊細かつドラマティックな演奏だ。デイヴィスの演奏に