心から愛した君だから


東北の豪農に生まれ 名門大学に成績優秀で入学
心が揺れ 浮名を流し 男を渡り歩いた君だから
ぼくとは違った派手なふるまい厚化粧、きらびやかな服の君だから
くだらない遊びの恋と残しておきたい恋があるのだから
君は男に刺され初めて同級生として見舞いに行った時から
真面目なぼくに大学を辞めると相談され
ぼくは残れるように 嫌いな君だからこそ
ぼくの下宿に夜な夜な君は押しかけ「泊まる」の声に腹を立て
いつしか文学論争を始めていた天才の君だから
君は変わった
夢の中 草原を走りながら君を思い浮かべいつしか恋に
くだらない恋と残したい恋