姥捨て山 幻想


七十歳に過ぎたら山に捨てに行く伝承
高齢化社会の現在 運転免許は取り上げ 認知症になったら
出禁の店舗や施設 思いやりと高福祉を謳いながら
『長生きしてよい人生だった』と老後を楽しむ国もあれば
『早くあの世に行きたい』と望む老人の多い国もある
社会のお荷物は山に捨てに行こう 子供に負担はかけられない
老人のための施設が整備され 優雅に暮らす国もあれば
悲しいかな 働き続けて 生きがいをなくした老人たち
僕は天国のような老人が暮らす様子を世界の先進国で見てきて 
背負ってくれて共に生きる覚悟の社会であって欲しい
思いやりや人生の先輩