連載:シニア

「サクラソウが咲いた」

土曜日は弟クンを3時半に保育園に迎えに行き、いつも通り公園に寄った。朝見掛けた弟クンの大好きな女のコがいて、弟クンは一緒に遊んだ。バアバなど見向きもしない。

帰宅してからはプラレールだ。一人で上手に線路を組み立てた。

「バアバ、大好きだよ」
じっと私を見て言う。私は何となく元気がなかったのだろう。こんな小さな子供に励まされている。

夜はお兄ちゃんは寝たが、弟クンは何度言っても階下に降りて行く。そのうち体を痒がった。薬を付けても治まらない。言葉で上手く気持ちを表現出来ない分、体に出たのだろう。

ママが仕事で遅くなる日だ。私はリビン