荒俣 宏 の「福翁夢中伝」

★3.3 上巻を読み終えて、この旧題に余話と付いていたことに気付いた。やはり周辺のこぼれ話だったのだ。
色々と福沢諭吉の考え方、成長過程などについて期待して手にした小説だけに、さっぱりだったのは残念。

・江戸に出るまでの福沢家の経済状態はどうだったのか。
・咸臨丸で最初に渡米したとき、何を期待していたのか、何を得たのか。
・手当たり次第に洋書を翻訳していった、それが目的だったかのように。最初は経済的理由だったようだが。
・人との議論を好まずとあるが、何がそうさせたのだろう。
・なぜ、生涯の覚悟を決めて在野での教育活動をすると決めたのか。