記憶

先日介護施設に入った親しくしている人に面会して来た。
認知症がひどく92歳である。顔を合わせて、挨拶をしたが
「あんた誰?」ときた。
ショックだったが「誰々です。」と言ったが理解してもらえ
なかった。
時間は掛かったが、まだ彼の記憶に有る事柄を繋げていって
やっと辿り着けた。
彼のこれまでの人生で、数々の苦しい事があったが、
それも一緒に忘れてしまったのであれば、それも良いかと
つい比較してしまった。

カテゴリ:アート・文化