ハクモクレン武蔵野線に沿って咲く



 てのひらの上は麗日かもしれず   瀬下るか

 麗日の屋上あるく日はいつか 山崎靖子

 麗日の日差し嫋やか野道行く  アロマ

 麗日や揃ふ四代宮参り 中田征二

 初雷や富士山噴火近きとや   稲畑廣太郎

 初雷や旅路彩るものとして  稲畑汀子

 初雷に頁を捲る農暦 稲畑廣太郎

 きのふけふ木蓮の白ことさらに   山岸明子

 蒼天へ木蓮百の白かかげ 秋山文子

 一斉に飛び立つ気配白木蓮  富沢敏子

 ひと日暮れて白木蓮のうすあかり 北川とも子

 ハクモクレン武蔵野線に沿って咲く  アロマ

 一斉に飛び立つ気配白木蓮   富沢敏