ハクモクレン武蔵野線に沿って咲く
てのひらの上は麗日かもしれず 瀬下るか 麗日の屋上あるく日はいつか 山崎靖子 麗日の日差し嫋やか野道行く アロマ 麗日や揃ふ四代宮参り 中田征二 初雷や富士山噴火近きとや 稲畑廣太郎 初雷や旅路彩るものとして 稲畑汀子 初雷に頁を捲る農暦 稲畑廣太郎 きのふけふ木蓮の白ことさらに 山岸明子 蒼天へ木蓮百の白かかげ 秋山文子 一斉に飛び立…
てのひらの上は麗日かもしれず 瀬下るか 麗日の屋上あるく日はいつか 山崎靖子 麗日の日差し嫋やか野道行く アロマ 麗日や揃ふ四代宮参り 中田征二 初雷や富士山噴火近きとや 稲畑廣太郎 初雷や旅路彩るものとして 稲畑汀子 初雷に頁を捲る農暦 稲畑廣太郎 きのふけふ木蓮の白ことさらに 山岸明子 蒼天へ木蓮百の白かかげ 秋山文子 一斉に飛び立…
夕空にさざなみたちぬ花こぶし 貞吉直子 野の寺の空にも触れて花こぶし 穴澤光江 辛夷咲く白い蝶かと大木に アロマ 青空の似合ふ高さに花こぶし 真塩実 辛夷咲く白木蓮と対をなし アロマ 遠近に辛夷灯りて山の暮 千手和子 風の日の白の際立ち花辛夷 鷹羽狩行 園児らの声のはじけて辛夷咲く 池田光子 山肌の青つき…
畑中の石の鳥居や花薺 大塚禎子 ビー玉の弾けし音や花薺 松井倫子 花薺雀の遊ぶ無人駅 村山春子 花薺群れて優しさこぼれをり 清水和子 西から雨廃校跡の花薺 岸上道也 薺咲く畦道つきて鎮守さま 亀卦川菊枝 花薺優しく風に吹かれいて アロマ 建材屋裏に砂山花薺 瀬島洒望 公園の紅梅白梅相和して 大橋晄 薄紅と白の梅咲く一…
「アロマ」の句 夏の海夕焼け美しという母 機上より富士の雪嶺雲懸かる タンポポの白黄色と咲く無人駅 シャンゼリゼ凱旋門は工事中 当選の蕗味噌気に入る我が息子 懐かしい小学校の昇降口よ 春の色雨垂れ輝く軒端かな 辻挟み斜交いに辛夷白木蓮 武蔵野に風唸り深夜吹き荒れる