ポリーニのピアノとベームの指揮で聴くブラームス ピアノ協奏曲第1番

2023年11月以来の鑑賞。
ゼルキン、アラウ、バレンボイム、ツィマーマンなどのピアノで聴いているが、この演奏を最も好む。ベーム、ポリーニ、ウィーン・フィルの組み合わせはいくつもあるが、そのいずれもが名演である。ベームの指揮は大上段に構えずともぬくもりがあり、しかもスケール感がある。ポリーニのピアノの響きは例によって透明感あふれるもので、オーケストラとの融合も非の打ち所がない。
第1楽章には指揮者、ピアニスト、オーケストラの良さがすでに存分に表れている。
第2楽章はアダージョ。崇高ともいえる美しさがある。宗教的な趣さえ感じるのは、ブラームスが尊敬してやま