「ことば日本史」室町時代から
■■ピンからキリまで■■
室町末期には、南蛮貿易が盛んになり、
さまざまな西洋の文物が輸入されるようになった。
そのなかに西洋カルタ、つまりトランプもあって、
「天正カルタ」と呼ばれた。
その一の札をピン、十二の札をキリという。
ピンは、点という意味のポルトガル語「pinta」にちなむ。
ピン芸人とか言いますね
キリは、十字架を意味する「cruz」によるといわれ、
したがって十をキリといった。
それを、最後のものという意味に転じて、
十二の札に使ったのだろうか。
キリについては、花札の十二月が桐であることによるとい
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