入学式の前夜。三人の男がスミヤの家で密談をしていた。
スミヤは、オナラを自由自在にだせる特技のほかには、なにもとりえのない男であった。
タカハシは、女子からは全く相手にされず、いじけたままの高校生活をおくっていた。
そしてもう一人のクワナは、眉目秀麗、女子の憧れの的として全校生徒から羨望の眼差しを一手に受けていた男であった。
スミヤの家(勿論両親の家だが)は、酒屋を営んでおり、3階のスミヤの部屋は、学校の南門の正面にあたっており、窓から高校が見渡せる環境にあったのだ。
たまたま、スミヤが、彼の兄が文化祭で使ったらしい「ドクロの旗」をとりだし