僕たちの母校は当時、有名なバンカラというか、非常におおらかな高校であった。学校側も、本格的に犯人探しをしようともしない。
一部の友人たちには、話をしていたので、ひっそりと、暗黙のうちに噂は広まっていた。多分、先生たちの中にも犯人が誰かを気づいている人もいたに違いない。
6月に入るころには、僕たちの悪事は決定的になっていて、先生たちからの捕縛の追手が僕らに迫ってきた。当然、簡単に犯人一味は捕獲された。
校長室で、並みいる先生方の前で、謝罪会見を行い、翌週月曜日の朝礼では檀上に上がり、1年生の入学式に失礼な行動を行ったことを詫びたのである。
ところ