ハイスクールドキュメンタリー 日章旗を奪還せよ!! (4話連続④ 起承転結の「結」)
僕たちの母校は当時、有名なバンカラというか、非常におおらかな高校であった。学校側も、本格的に犯人探しをしようともしない。 一部の友人たちには、話をしていたので、ひっそりと、暗黙のうちに噂は広まっていた。多分、先生たちの中にも犯人が誰かを気づいている人もいたに違いない。 6月に入るころには、僕たちの悪事は決定的になっていて、先生たちからの捕縛の追手が僕らに迫ってきた。当然、簡単に犯人一味は捕獲…
僕たちの母校は当時、有名なバンカラというか、非常におおらかな高校であった。学校側も、本格的に犯人探しをしようともしない。 一部の友人たちには、話をしていたので、ひっそりと、暗黙のうちに噂は広まっていた。多分、先生たちの中にも犯人が誰かを気づいている人もいたに違いない。 6月に入るころには、僕たちの悪事は決定的になっていて、先生たちからの捕縛の追手が僕らに迫ってきた。当然、簡単に犯人一味は捕獲…
入学式の前夜。三人の男がスミヤの家で密談をしていた。 スミヤは、オナラを自由自在にだせる特技のほかには、なにもとりえのない男であった。 タカハシは、女子からは全く相手にされず、いじけたままの高校生活をおくっていた。 そしてもう一人のクワナは、眉目秀麗、女子の憧れの的として全校生徒から羨望の眼差しを一手に受けていた男であった。 スミヤの家(勿論両親の家だが)は、酒屋を営んでおり、3階の…