『国のない男』 カート・ヴォネガット 金原端人訳NHK出版

最近、私の周りに起きる面倒なこと、例えば、長い文章で報告書、自動車のタイヤがパンク、日常の煩わしさに振り回され、深夜に読み返す古い本、あの時の感想が裏表紙に貼ってあった。
『国のない男』 カート・ヴォネガット 金原端人訳NHK出版               
一年ほど前、入院中に読んだ作品で、自分でもエッセーを書こうと何点かの中でこれはすばらしい、自分の感性にぴったりだと感じました。彼の遺作となったこの作品は、偶然にも金城一紀の『GO』の在日の問題と繋がる国籍や辛らつなアメリカ批判などユーモアに溢れる言葉で人間とは何かを問い、芸術や文