私的日本のロック名盤

甲斐よしひろ/翼あるもの

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甲斐よしひろ/翼あるもの
 ポリドール MR3122 1978年

高校を卒業し上京1年目。

ステレオを持って行かず古い木造のアパートにはラジカセしかなかったので
このアルバムはカセットで買っている。
レコードが聴けなくもサザンのファーストやバウワウの『スーパー・ライヴ』、
ケイト・ブッシュの『天使と小悪魔』なんてのはLPで買っている。
やっぱり保存版としてはレコードで、と当時も考えていたんだろう。
CDなんてなかったし。

甲斐バンドにはあまり興味がなかったけれど
ラジオで何曲か耳にして気に入ったのだろうか。
1曲を除きすべてカバーだけど聴き始めるとこれがヘビロテ。
カセットにはLP未収録の「卒業」(長谷川きよし)も入っていて
何年か後にLPを入手したときには物足りなさを感じたものだった。
20年ほど前にハガクレから「卒業」入りでCD化されたが買い逃し
定価以上の金額を出し中古で入手。

アルバム中唯一のオリジナル「薔薇色の人生」で幕引きも悪くないが
カセットで散々聴いた者にとっては「卒業」で終わらないと
違和感があるな。

19の夏に最も多く聴いたアルバム。
そりゃそうだべ、サザンもバウワウも持っていたって聴けないんだから。

https://www.youtube.com/watch?v=NYkp3HE2_gQ

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