思い出の京都~京都迎賓館 18

気付く人は少ないかもしれません。
廊橋の天井板の東西の両端を見上げると、かわいらしいキリギリスが彫ってあります。
はじめは、青龍、白虎の四神を彫ろうか、という話もあったそうですが、外国の人にわかりやすく、日本らしいものをと虫に落ち着いたようです。「虫もお迎えしていますよ」という遊び心なのでしょうか。
細工したのは、田渕秀雄さん。本職は、町家や寺院の欄間彫刻です。京都迎賓館では、広間「滝の間」の書院の欄間も手がけました。
欄間は、天井と鴨居の間に設けられ、採光や通風を兼ねています。用のためのものだったが、次第に装飾性を帯びたとされます。もともとは大工の仕事の一つでした。

撮影:2018(平成30)年12月13日

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