「大和路」の日記一覧

会員以外にも公開

雨降る万葉故地

朝になっても雨は降り続いている。 待ってた雨だ。 梅雨時の「明日香」我が定番ポイントへ。 少々マンネリだが、予定のコースを巡る。 黒い山塊を霧雨が覆い、元気に空駆けるのは飛燕だ。 紫陽花も立葵も雨滴をまとって鮮やかさを増す。 霧雨が一際静寂をまして、歴史の里の情景を掻き立てる。 そんな明日香路の梅雨を楽しんでみた。 デジブック『 明日香路雨情 』 23景 http://www.digib…

会員以外にも公開

晩春・大和路

里では桜も終わりを告げるように葉桜が色を濃くし、 山々の木々も黄緑だった色を、日に日に緑のグラデーションを濃くしていく。 そして艶やかに桃の花が満開をむかえている。 ついでに久しく蕎麦らしい蕎麦を食してなかったせいもあり、大和路では知る人ぞ知る、蕎麦処で大盛りを平らげる。 そんな晩春の大和路、明日香路と山之辺の風景と食を楽しんでみた。 デジブック『 晩春・大和路 』 27景 http://…

会員以外にも公開

春・今盛りなり

急ぎ足だった花々も、数日前の冷え込みが続き、開花も一部足踏み状態。 そんな冷え込んだ翌日、主に大和路北東部の桜を訪ねる。 山陰にはまだ残雪があり、モクレンや一部予定した桜は蕾堅し。 だが、遅いと思った場所もお蔭で見ごろ。 混雑を避け、大野寺以外はほとんど観光客の訪れることのない場所を選んでみた。 数人連れ立っての、日暮れまで花行脚を楽しんだ一日となった。 デジブック『 春・今盛りなり 』 …

会員以外にも公開

降雪・大和路

「小石のゴロゴロしたあぶなっかしい急な坂を、 ――それもどうかすると百姓家の勝手口へ迷い込んで行きそうな怪しい小道だったが、――歩かねばならなかった。(中略) 大きい竹藪の間に人家の見える所へも来た。水の音がしきりに聞こえて、いかにも幽邃な趣がある。あれこそ寺だろうと思っていると、それは水車小屋だった。」 以上は和辻哲郎著「古寺巡礼」の「浄瑠璃寺への道」の一文である。(1918.5) 1世紀近…

会員以外にも公開

大雪ふれり

天気予報は数日前より、日本列島雪の情報。 それも関西でも平地に積雪ありとの予報だ。 今冬最後のチャンス到来。 今回は大和路北部と決める。 当日早朝の道路情報は、西名阪のみ通行可。 最初は結構流れもスムース。 雪はやみまなく降り続く。 だが案の定、途中より停滞と徐行の繰り返し。 遅れること2時間、予定を1時間半以上遅れの天理出口へ。 どうにか予定の八分どおりを回る。 降りしきる雪に帰途の…

会員以外にも公開

雪の大和路

先般、日本列島降雪のニュース。 早速、雪の撮影を予定。 夜半に窓を開けるとうっすらと積もり、ちらちら雪が舞っている。 撮影機材一式スタンバイ。 とりあえず雪の撮影行は大和路と決めている。 苦手な早起きをしネットで道路情報みる。 案の定、雪で通行止めだ。 今回は午後から約束もあり、早めに切り上げねばならない。 半日であれば、行き慣れた長谷寺に明日香は大丈夫と決定。 早速、雪の竹之内峠越えをす…

会員以外にも公開

雪の竹之内峠

竹之内街道は知る人ぞ知る、日本最古の官道でもある。 その街道の峠が竹之内峠だ。 シルクロード西の終着地大和への道でもある。 以前は峠らしく未舗装で、道幅の狭いようやく車が走れる程度。 明日香へはこの旧道で訪れたものだが、最近はバイパスや高速道が通じて、竹之内集落は通過地点となって立ち寄ることもなくなった。 今回は十何年ぶりであろうか。 集落内の道路だけは、舗装され以前の鄙びた面影はない。 …

会員以外にも公開

秋にお別れ・・・

今年は例年になく紅葉撮影行は減ったが、 充実の秋を楽しめたことに感謝。 この日は朝から冷たい時雨模様。 今日の目的地を想像して胸躍る。 大阪は11月では24年ぶりという初雪のニュース。 とくに大和路も飛鳥地方は寒さも一入。 シャッターを押す指も凍えるような冷たさ。 ここ長谷寺は滴るような紅葉と、風と立ち上がる雲が変幻自在と、見るものを幻想の世界へと誘う。 そしてこの初瀬の里を最後に、今年…

会員以外にも公開

初秋大和路

日中はまだまだ汗ばむほどの暑さだが、 朝夕はめっきり涼しさをまし、吹く風は爽やか。 彼岸花・萩もこぼれんばかりに咲き、空は青く澄み、 草蔭では虫の音も賑やかに、秋の情緒をいやがうえにも宿すばかりだ。 そんな初秋の大和路を楽しんでみた。 デジブック『 風に吹かれて・・ 』38景 http://www.digibook.net/d/86c5edf7a199a8d4ba9990267c71f037…

会員以外にも公開

新雪積もる隠りくの初瀬

藤原京跡から国道165を10kも東に進めば、 隠国(こもりく)の泊瀬(初瀬)だ。 初瀬山を背に深い山懐に長谷寺はある。 あまたの歴史上の人物が行き来した 伊勢を結ぶ初瀬街道の起点でもある。 万葉集4500余首の一番最初に収載された歌は雄略天皇の歌である。 雄略天皇がおいたといわれる「伝・泊瀬朝倉宮」の跡も近くだ。 万葉発祥の地だとも言われる所以だ。 山深い地形のせいか、万葉にもたくさん残る…

会員以外にも公開

錦秋・多武峰

知る人ぞ知る大和路、紅葉の名所。 談山神社はさほど大きくはない境内だが、楓が色づくころの境内は多武峰がうもれるほどの紅葉に彩られて圧巻である。 歴史的には「大化の改新」のもととなる、中臣鎌子(後の鎌足)と中大兄皇子(後の天智天皇)が蘇我氏打倒の談合をした場所でも有名。 そんな錦秋最盛期の一刻を楽しんでみた。 デジブック 20景 http://www.digibook.net/d/34c4a…

会員以外にも公開

秋桜日和

天皇や貴族中心のおおらかな白鳳文化が華ひらいたといわれる藤原京。 国の基礎となった律令国家誕生の地でもあり、日本人の心のふる里ともいわれる明日香村。 そんな周辺の秋桜咲き乱れる秋日和のひと時を楽しんでみた。 デジブック 27景 http://www.digibook.net/d/2d94cbbbb058a459bb5c8a802e73f037/?m 秋桜他(アルバム) http://smc…

会員以外にも公開

環濠集落から石上神社、桔梗咲く元興寺とその界隈

鈍色の雲が空一面に広がる。 家にこもっていても鬱陶しい。 そうだ今桔梗が咲きだしたはずだ。 思いついたら即実行! ちょっと遠回りして桜井経由で行こう。 目的は蕎麦もいいが、この季節はつるつるッと喉ごしのいい冷やし素麺だ。 桜井は知る人ぞ知る三輪素麺の産地。 お昼時は人待ちだ。 少し早かったせいか席は確保。 途中、久しぶりに環濠集落へ。 今井町は有名だがここ天理も小さいが雰囲気だけの面影…

会員以外にも公開

当尾の里を訪ねて

当尾の里と言えば浄瑠璃寺に岩船寺。 この周辺には人気の「笑い仏」を始め多くの石の野仏が点在して、お天気のいい日には石仏巡りの人も多いようだ。 最初に訪れたのは数十年も昔。 道も狭く隠れ里のような雰囲気が好きでよく訪れた。 今でもちょっと疲れた時など、この周辺を訪ねると心が休まる思いがするのは小生だけではあるまい。 とくに浄瑠璃寺の九体の黄金の座像は圧巻。 なお東西に配置された三重塔と平屋の本…