差し交す若葉の中を登山かな
海胆割って利尻の初夏をすすりけり 柴田良二 利尻にて冷えた雲丹の軍艦を アロマ サハリンのかすかに見えて海胆啜る 藤村美津子 海胆割りてしづしづ入れる銀の匙 北城美佐 ハーモニカ雲にも聞かせ春惜しむ 山口速 春惜しむ旧居留地の角に立ち 朝妻力 カクテルのうすももいろに春惜しむ 小柳千美子 武蔵野を統べし社に春惜む …
海胆割って利尻の初夏をすすりけり 柴田良二 利尻にて冷えた雲丹の軍艦を アロマ サハリンのかすかに見えて海胆啜る 藤村美津子 海胆割りてしづしづ入れる銀の匙 北城美佐 ハーモニカ雲にも聞かせ春惜しむ 山口速 春惜しむ旧居留地の角に立ち 朝妻力 カクテルのうすももいろに春惜しむ 小柳千美子 武蔵野を統べし社に春惜む …
自転車を漕ぐ子と父の夏果てて坂の上なるかなかなしぐれ 三枝昂之 臘梅や枝まばらなる時雨ぞら 芥川龍之介 自嘲うしろすがたのしぐれてゆくか 種田山頭火 茶団子に日の当り来し時雨かな 石田波郷 茶炭焼く見せ窯ひとつ時雨れけり 手塚美佐 昔の香 菜畑のしぐるる宵の女人講 大峯あきら 鳥道 蒟蒻の湯気暖かに時雨かな 猿雖 茶店に玉蒟蒻食べ時雨来る アロマ…