「蜆 汁」の日記一覧

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赤出汁の蜆汁美味旅の朝

 【昨日は雨  宵から冷え込んできた】  カルデラの壁囀りのみじかくて  澁谷道  かた言の囀りもよき弁士塚   細谷てる子  みそさざい岩かけのぼり囀れり  市村究一郎  なつかしき日本語めきて囀れる   山中俚汀  一色に目白囀る木の芽かな   浪化  囀に ぱちくり ぱちくり 梅の花   伊丹三樹彦  囀に石ことごとく頭を擡ぐ   山田みづえ  春の朝埠頭にひと…

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長門峡子持ち鮎焼き蓼酢にて

 あたたかや蜆ふえたる裏の川  高浜虚子  くすくすと蜆が笑ふ夜の厨  内田白女  のれん入れて風すさぶ夜の蜆汁  鈴木真砂女 夕螢  これといふ人なき家系蜆汁  岡本久一  ほつほつと湖に影置く蜆舟  中島喜久子  この野川蜆掻く子の濁し去る  武笠美人蕉  叡山の裏側冷えし蜆汁  萩原麦草 麦嵐  朝日さす色の紫蜆かな  右城暮石  浜名湖のへりに漬けある蜆籠  富安風…

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宍道湖沿いに走る日没よ

 しじみ舟宍道湖の朝はじまれり  佐川広治  鮎鷹に宍道湖の波立ちそむる  川瀬カヨ子  見えて来し宍道湖の鯊日和なる  右城暮石 一芸  宍道湖につづく平らを耕せる  片山由美子 風待月  宍道湖沿いに走る日没よ アロマ  宍道湖に沈む夕陽や白魚汁  川合広保  宍道湖の今朝の濁りや蜆汁  辻桃子  宍道湖の大夕焼をあとに帰路  浅井青陽子  宍道湖や色なき風はさざ波に  …

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星明かり蒼く清かに宵の道 

 四季桜仄か溶け入りそうに咲く  アロマ  千年の樟の碧が広がって アロマ  初めての蜆汁赤出汁で美味  アロマ  うれしさよ柚子にほふ湯にずつぽりと  日野草城  うれしさをそよぐ痩田の早苗哉  正岡子規 早苗  うれしさを朝起不食花盛  千川  うれしとも思ふ残暑に有りけれど  松瀬青々  うれしと笑みかなしと泣きて花もすぎ  下村梅子  うれしまま戦禍の麦のくたるなり  …

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辛子菜のピリリと辛い味が好き

 からし菜の花のつづきの醍醐かな  村山美恵子  からし菜の花も呆けて入間郡  鈴木真砂女 紫木蓮  からし菜の湯を通したる緑かな  中村青一路  からし菜の薹立つ頃や蜆汁  蜆 正岡子規  辛子菜の漬物美味し夕の膳  アロマ  辛子菜のピリリと辛い味が好き  アロマ  パスタをコンビーフと辛子菜で和え  アロマ  くぐらする湯に芥菜の香り立つ  辻順子  芥菜の闌けて妙義のと…

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紫陽花はシーボルトの「オタクサ」と

 紫陽花の藍きはまると見る日かな  中村汀女   紫陽花の藍をとばして雨あがる  阿部みどり女   紫陽花の谷に転がる森の風  塙告冬  紫陽花やチロルの町に降りいでて  有働亨 汐路  紫陽花の水色爽やか雨の日も  アロマ  夜の目には見えぬ紫陽花螢来る  金子兜太  郭公や紫陽花隈を深めたる  林原耒井 蜩  面影は紫陽花よりも淡きかな  阿部みどり女  雨の日は雨に応える濃…