「五木寛之」の日記一覧

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「五木寛之 語る 人生の贈りもの」を読んで

 朝日新聞で連載されている、著名文学者の「語る」を読んでいたが、今回、五木寛之氏の連載があったので、切り抜いたりして、愛読した。  今日で、連載は終了したが、僕が、五木寛之著作のファンであり、愛読することになったのである。  9月末で、86歳になるという。五木氏は、現在は86歳である。最初の見出しに「流されゆく日々を生きながら」とある。  生まれたのは、八女茶の産地の福岡県の筑後です、という。…

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五木寛之著「杖ことば」に見る人の生き方

「杖ことば」 五木寛之著 学研パブリッシング 2014年9月30日発行 ー「ことわざ力を磨くと逆境に強くなる」 「継続は力なり」  自分の個性や体質をしっかり見きわめた上で、適量の基準を定め、それを大事にして生きる。そのことがいかに難しいか、またいかに重要なことであるかを「過ぎたるはなお及ばざるが如し」の言葉は教えている。  それは天が、その人物を鍛えてその人を発奮させるために、あえて苦難を送っ…

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五木寛之「はじめての親鸞」

 著者は親鸞は分からない人だと言う。親鸞の全体像を掴むのは難しいということである。親鸞は、希代の秀才とうたわれた師匠の法然よりも更に豊かな学識と知性に恵まれた超インテリだった。故に律儀で論理的な人だったそうだ。一方で、晩年の親鸞は和讃という宗教歌をたくさん書いている。当時の流行歌のようなものである。浄土真宗はこうした歌を通じて耳で広がっていった。更に、人間味溢れる温かい忘憂というエピソードもある…

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五木寛之「百歳人生を生きるヒント」

 意識しているかどうかは別として、これまでの社会は人生50年時代を前提にしていると著者は言う。戦後は寿命が大幅に伸びて平均寿命が80歳代に突入していることは周知の事実だが、それでも人生50年時代の余生が伸びているだけであり、基本的な価値観は大きく変わっていないと著者は指摘する。この指摘は的を得ていると思う。だから、急に人生100年時代が来たと言われても、漠然とした不安を感じるだけなのは、人生10…

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「とらわれない」(五木寛之著)の現代の問題点の指摘

「とらわれない」 五木寛之著 新潮新書 2016年11月20日発行 ー「週刊新潮」連載「生き抜くヒント!」初出  僕は、毎週、五木寛之氏が連載している「週刊新潮」の「生き抜くヒント」と、「週刊現代」の「青春の門漂流篇」を、コンビニで立ち読みしている。今日も、「青春の門漂流篇」を立ち読みした。  高円寺竜五郎、流行歌手を1000人以上も発掘したという歌謡界の大御所が、牧オリエを大歌手に育てようとし…