「柿主や　こずえはちかき　あらしやま　」　去来吟 　　なんとなく出遅れた一日　久しぶりに京都嵐山をぶらりと散策 　　いつもは前を素通りする落柿舎 　　壁に掛けられた蓑と笠をみて訪問する 　　蓑と笠が壁に掛けられているときは「在宅」を意味すると記憶している 　入口の正面は日本画家東山魁夷？が描いてるところ 　わざわざ入口の障子を閉めて同じ状態にして撮りなさいと・・・大サービス！！…

　宮守が俵につめたる落葉かな 　水田正秀 　小さき句碑落葉にひざをつきて読む　 高木晴子 花 季 　小鳥来て落葉の嵩に見失ふ　 岩西多加志 　山の神落葉の中におはしけり 　石田郷子 　工事場の奈落に落葉舞ひつづけ　 鈴木貞雄 　干藷の上にも四万は落葉して　 栗原米作 　掃き集め枯葉落ち葉に芋を焼く　　アロマ 　落葉たく煙の中のきのふけふ 　瀧井孝作 　落葉乾く日ざしの中に母の…

　水郷の水の暗さよ春日傘　 柳澤和子 　母となり出づる病院春日傘 　溝上青甕 　春日傘港の見える花屋さん　 川崎展宏 冬 　春日傘岬の道を降り登り 　川崎展宏 　春日傘といふやはらかき影うまる 　坂巻純子 　春日傘まはすともなく回すひと 　鷹羽狩行 　四五人のちがふ方見て春日傘　 辻桃子 　春日傘パステルカラーの花柄よ　　アロマ 　持つて出て少し日の欲し春日傘　 細井みち 　旅…