「ヘンデル」の日記一覧

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今年のNHKニューイヤーオペラコンサートについて

毎年1月3日にライブで放映されるNHKのニューイヤーオペラコンサート 。 今年のテーマは「対の歌声、終わらない世界」と題して、清らかさと醜さの両面をあわせ持つ人間の二面性を表現すること。 ロシアのウクライナ侵攻をはじめ、世界各地で続く悲惨な戦争を連想させるテーマだ。 今年は選曲や演出でも意表を突いた。 冒頭はあっと驚くオリジナル曲「 メサイア・ファンタジー」 (ヘンデル作曲 吉松…

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ヘンデル「メサイア」を聴く(1949)

 昨12月16日タイトルに掲げたオラトリオ、ヘンデル「メサイア」を聴いた。主催は、日本イエス・キリスト教団「荻窪栄光教会」だ。今まで何回か伺ったことがあるので、教会から案内が来ていたからである。場所は、wakohが自宅から徒歩で行ける杉並公会堂だ。家内と2人分を申し込み、座席指定だ。14:15開演とのことに、14時前には着くように出かけた。歩くのにすら些か難渋するようになってきたので、早目に出か…

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BCJ公演:ヘンデル・オラトリオ「復活」について

1706年、21歳のヘンデルはトスカナ大公子フェルディナンドの誘いでハンブルグからイタリアに渡った。 1708年にローマで初演されたオラトリオ『復活』はそんな若きヘンデルの傑作オラトリオだが、演奏される機会は少ない。 本日、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)が東京オペラシティコンサートホールでこの作品を上演した。(写真) 登場人物は進行役の天使(中江早希:S)、イエスの死を…

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ヘンデルの「アグリッピーナ」

『全世界は劇場だ。 すべての男女は演技者である。 人々は出番と退場のときをもっている。 一人の人間は,一生のうちに多くの役割を演じる。』 シェークスピア「お気に召すまま」 ヘンデルのオペラ「アグリッピーナ」。 録音も安定していて聴きやすく、控えめなカメラワークで舞台裏の風景も交えながらドキュメンタリ性のある上質な映像作品としても仕上がっていました。2023年1月公開。 …

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ヘンデル/オペラ公演「シッラ」鑑賞について

昨日、神奈川県立音楽堂で、ヘンデルの日本初演オペラ「シッラ」を観賞した。 2020年3月公演予定だったが、コロナにより延期となっていたもので、関係者の尽力により見事に甦った。 ヘンデルのオペラは日本では上演機会が少ないが、自称ヘンデリアンの私は、この作品だけは絶対に見逃せないとして、この日を楽しみにしていた。 ファビオ・ビオンディ弾き振りの「エウローパ・ガランテ」は古楽器を駆使し、…

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ヲタクとは、ニッチな領域でひとりよがりな楽しみを世界の皆と共有する

50年以上だから古楽ヲタクと言ってもかまわない。 バッハに比べて、ヘンデル人気はいまいちなんだけどなぜかしら? ヘンデルは負けずぎらいだったのね。超絶技巧のスカルラッティと楽器がぶっ壊れないか心配になるような弾き比べをしたり、オペラの舞台で、ヘンデルを押しのけて弾いハープシコードを弾こうとした歌手と決闘までしてる。 デブリンのほうがヘンデル メサイアと水上の音楽で有名なヘンデルだけど、…

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グラインドボーン音楽祭「ジュリオ・チェーザレ」

午前一時からの4時間にわたる実況を3時に起きて5時まで見た。おぼつかない英語でコメントしたら、「そんなことないよ~」ってリプをもらった へっへっへ・・・どうよ?カネはこうゆうもんに使うのだよの巻 https://www.youtube.com/results?search_query=glyndebourne+giulio+cesare For me, 71years old who liv…

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モテるとは?

たぶん私と同じ70才くらいの整形外科の主治医が、「どうせモテないから」と私の社交辞令「先生、いつもこざっぱりしていますね」に自嘲気味に応じた。 彼は日替わりのピンクやコバルトブルーのドクターズコートに、首元には魔法少女かセーラームーンのつけるデカイキラキラペンダントをかけている。ちょ、ちょ、どういう冗談?  髪の毛が真っ黒なのでカツラだという噂が飛んでいるのだがこないだ見たら根元が白かったから…

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HFJ公演:ヘンデル/オラトリオ「ヨシュア」

毎年1月恒例のヘンデル・フェスティバル・ジャパン(HFJ)公演を浜離宮朝日ホールで観賞した。 (全3幕の作品だが、義母の介護の関係でやむなく2幕で退席) HFJは三澤寿喜氏率いるヘンデル研究&演奏団体で、17回目となる今年の演目はオラトリオ「ヨシュア」。 <あらすじ> 出エジプト後のモーゼに代わって新指導者となったヨシュアが約束の地カナンへとイスラエルの民を導く。指揮官オトニエルは、行く先々…

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歩くダビデ像といわれるイケメンの上半身裸・・見るのは私だけ?

目の保養でございます こんなのが舞台をのし歩くんですからオペラファンはいくらでもカネをつぎ込みます オペラ界では オルリンスキー ↓ 男装やら女装やらヘンタイストーリーで有名なオペラ「アルチーナ」。いまとちがって昔は女装・男装は神の掟違反で厳しかった https://www.youtube.com/watch?time_continue=14&v=cDzd3IbVcsU&feature=emb…

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今年のオペラ観賞総括

今年は諸処の事情により、オペラ観賞日記をサボってしまったので、総括として記載することにした。 今年観賞したオペラ(映画上映を含む)は以下の通り。 1.ワーグナー「ワルキューレ」(1月12日、英国ロイヤルオペラハウスシネマ http://tohotowa.co.jp/roh/) 2.ヘンデル・オラトリオ「ソロモン」(1月14日、ヘンデル・フェスティバル・ジャパン) 3.マスネ「エロディアー…

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小学校で習った「調子のよい鍛冶屋」はヘンデルのチェンバロ曲

トンテンカンテン槌打つ・・一生忘れない歌詞です。 ニコニコ動画なんて見ますか? わたしはけっこう見ます。 コメントが流れているので楽しいです。 辛いことが多い人生、少しは楽しいこともなくちゃ。 https://www.nicovideo.jp/watch/sm9520223 ラフマニノフです。 >Sergei Rachmaninoff playing Baroque! YouTube is…

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お宝名曲No.253 ヘンデル「合奏協奏曲集」

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル (1685年2月23日 - 1759年4月14日ドイツ) 「合奏協奏曲集 作品6」 バッハ、ハイドン、モーツァルトとかに比べると、いささかマイナーで、碌に聴いたわけでもないのに私の中ではステータスが低くて、あまり聴いていない作曲家です(笑)。 その中ではこの「合奏協奏曲集 作品6」は数少ない例外です。 ヘンデルの器楽曲の内でもっとも優れ、もっとも洗練された…