「熊本弁」の日記一覧

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第2252話 ちのあとはつ(熊本弁講座№166)

切り傷・擦り傷などで多少なりとも出血した後は、消毒薬等の傷薬を塗ったり、救急絆創膏等を貼り付ける場合が殆どだと思いますが、それが癒えた後に「かさぶた」が出来ます。  この「かさぶた」のことを熊本弁で「つ」と言います。「けがんなおって、つのでけた」(怪我が治って、かさぶたが出来た」という使い方をします。  この「つ」の語源は、「血(ち)」が止まって「つ」が出来た。すなわち「ち」の後は「…

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第2214話 そずる(熊本弁講座№165)

熊本弁で「そずる」とは、磨り減る、傷む、値打ちが下がるというような意味です。 「そがん 靴の履き方ばすっと 靴のそずっけん ちゃんと踵ば入れち 履かにゃんたい」(そのような 靴の履き方をすれば 靴が傷むので ちゃんと踵を靴に入れて 履くようにしなければいけませんよ)と言うような使い方をします。  山本一力の小説に「損料屋喜八郎 始末控え」というのがあります。江戸の庶民は鍋釜を損料屋(レンタル…

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第2095話 なおす(なわす)(熊本弁講座№164)

「今傷んだ道路をなおしております」と書いた立て看板を、今日何か所かで見た。これは標準語に翻訳すると、「現在、傷んだ道路を補修しております」という意味である。  広辞苑によると、なおす=(近畿・中国・九州などで)物をしまう、収める、片づける。とある。 用例1 そるがしもうたら こら なわしときなっせ  (それが終わったら、これは片づけておきなさい) *片づける場合は、「なおす」ではなく、「なわ…