「警察小説」の日記一覧

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「刑事マルティン・ベック ロセアンナ」ペール・ヴァールー、マイ・シューヴァル著

スェーデンの作家による「刑事マルティン・ベック」のシリーズは10作。この小説は世に出るきっかけとなった最初の作品です。 スェーデン出身の作家といえば、 ヘニング・マンケルが書いた「警部クルト・ヴァランダー」シリーズ、 「ミレニアム」を書いたスティーグ・ラーソンとくる。 「あとがき」によれば、この二人の作家たちにも影響を与えたのが、ペール・ヴァールーとマイ・シューヴァルが書いた「刑事マルティン・…

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読書『警視庁公安J』を読了しました。

幼少時に海外でテロに巻き込まれ傭兵部隊に拾われたことで、非常時における冷静さ残酷さ、危機回避能力を持っ主人公・小日向純也が警察庁のキャリアとして活躍する。しかも、父親は現職の総理大臣。テロで亡くなった母親はハーフの美人女優だったので、小日向純也もイケメン。と盛り盛りの設定に読む前からお腹一杯になりそうな鈴峯紅也の公安警察小説です。 大藪春彦賞を受賞しているだけあって、ハードボイルドな緊張感あるス…

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大谷選手が暮らすロスって暗黒都市? 「ナイン・ドラゴンズ」マイクル・コナリー著

ロスアンゼルスで刑事の仕事に妥協はしないが、娘のこととなると妙にごく普通のおやじになってしまうボッシュの姿が浮き彫りになる読ませる小説! 関連記事≫≫ マイクル・コナリー著小説の読書記事は、20回、ブログにアップしています。 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-category-189.html ロス市警本部強盗殺人課殺人事件特捜班という長ったら…

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読書『マリスアングル』を読了しました。

誉田哲也の「姫川玲子シリーズ」新刊『マリスアングル』を読了しました。今回は別のシリーズ主人公の魚住久江も登場する豪華キャスティングに期待したのですが、盛り上がりはイマイチでした。でも登場する刑事たちのキャラクターが確率されているので、今後も「姫川玲子シリーズ」は読み続けると思います。 『マリスアングル』誉田 哲也 https://amzn.to/3HmmXbT

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読書『もう、聞こえない』を読了しました。

「姫川玲子シリーズ」だと思って読みはじめたんだけど、姫川玲子が出てきません。(-"-) 男に襲われそうになり抵抗して、死なせてしまった女性の取り調べに、姫川の同僚刑事・菊田の奥さん(も刑事です。)が登場するのですが……。 しかも誰だかわからない人物の備忘録が前半は続くので、所々割愛しました。(-.-) しかし、その備忘録の主が殺された女性の言霊となって、取り調べ中の女性と対話する辺りから一…

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読書『オムニバス』を読了しました。

「姫川玲子シリーズ」の『オムニバス』を読了しました。タイトル通り全編に姫川玲子が登場する短編集です。冒頭の第一話では前作の『ノーマンズランド』で解決しなかった事件の真犯人が解明したり、過去の未解決事件まで解決しちゃったり。妙な直感とそれを裏づける捜査が絶妙で、「姫川玲子シリーズ」から目が離せません。 『オムニバス』誉田 哲也 https://bookmeter.com/books/17534…

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読書『ノーマンズランド』を読了しました。

竹内結子の主演で放送された刑事ドラマ『ストロベリーナイト』が有名な誉田哲也の警察小説「姫川玲子シリーズ」の『ノーマンズランド』を読了しました。この小説は猟奇的で残忍な事件ばかりなのですが、登場人物のキャラクターがそれぞれ個性的で面白いです。 章ごとに語りべが異なるシーンが、中盤からひとつの事象として結びつき、加速度的に物語の中に引きずり込まれ、昨夜はNetflixの海外ドラマも観ないで読み続け…

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「ウッドストック行き最終バス」コリン・デクスター著

イギリスの警察小説で、よく読んだのは「フロスト警部」(R・D・ウィングフィールド)。主人公の警部の毒々しさが生々しい。それが人間味を感じたものだった。 フロスト警部の読書記事を6回、ブログにアップしています。 http://hamidashirakuen.blog.fc2.com/blog-category-173.html 小説を読む楽しさは人物造形によって左右される。「フロスト…

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警察官、クルト・ヴァランダー・シリーズの第六作。「五番目の女」 ヘニング・マンケル著

警察官、クルト・ヴァランダー・シリーズの第六作。 第一作から第五作までの読書日記は: http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-category-181.html 1993年から1994年にかけてのスウェーデン南部、スコーネという小さな町、イースタを舞台にしている。ただ、小さな町ではあるがバルト海に面しているので、その先はかっての東欧諸国だ。そこか…

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「フロスト始末」R・D・ウィングフィールド著

面白さで人気沸騰の警察小説シリーズが著者の死により本作(第6作)で終了しました。 これまでの、フロスト警部シリーズは、 第一作、クリスマスのフロスト 第二作、フロスト日和 第三作、夜のフロスト 第四作、フロスト気質 第五作、冬のフロスト これら五作の読書日記は: http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-category-173.html 作者は…

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【読書】「冬のフロスト」R・D・ウィングフィールド著…事件が続発、捜査は泥沼!

「クリスマスのフロスト」「フロスト日和」「夜のフロスト」「フロスト気質」に続く、フロスト警部ものの第5作です。 これまでのフロスト警部ものの読書日記(4回アップ)は: http://hamidashirakuen.blog36.fc2.com/blog-category-173.html 今回も、イギリス、デントン警察署管内で事件が多発し、フロスト警部は大わらわ。 枕カヴァーを使う侵入窃盗事…