「永井荷風」の日記一覧

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永井荷風と昭和   その2

昨日は国立競技場で日本対北朝鮮のサッカ-の試合が行ほれ、日本が勝利したのだが、試合前の国家斉唱では北朝鮮選手たちは胸を張って口を開け歌っていたが、それに比べ日本選手の凛としない顔と口を開けずもぐもぐするしぐさは、情けねぇ、まして胸に手を当てるしぐさなんてやめろといいたい。 昨今の日本のしぐさの変化には「日本」が存在しているのかをうたがつてしまう。そんな日本が残っていた昭和が懐かしい、昭和に入る…

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永井荷風と深川周辺  その1

晩年、荷風は千葉県市川市で過ごし没している。そんなことから市川市は「永井荷風文学賞」を創設するという。 荷風は山の手の裕福な家で育ち、若い頃は落語家を目指していた。深川に常磐亭という寄席があり、頻繁に両国から船に乗り、今の新大橋付近で下船し、深川に通っていた。 今の様に交通機関がまだなかったころの話で、寄席があった常盤付近を中心に深川を歩き回ったそうだ。そんな当時を回想した隋筆『雪の下』(昭和…

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荷風の庭 庭の荷風 坂崎重盛

永井荷風は理系の人だったという切り口で、永井荷風の作品を紹介している。 永井荷風が特別の作家で とんでもなく文章が上手だということは、去年朗読の会でぼくとうきだんを読んでよくわかっていた。漫画でも 絵の上手な作家がいるが、とびきり上手な絵を見ているような気がした。 ただ、永井荷風の他の本や随筆の大半は、まだ読んだことがない。 この本の作者は 書き方とかいかにも衒学的だし、自慢が…

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春を待つ福寿草、咲いたよ

3月の後半に入り幾分暖かくなりました。 なので、お散歩。 土手に咲いている可愛らしい福寿草見つけました。 コレを見ると幸せになれるのかな? 名前が福寿だからね。 季節の花 https://www.hana300.com/ によると、文化人も福寿草について残している 福寿草 https://www.hana300.com/fukuju.html ・「朝日さす   老師が家や …

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柏散歩 -荷風先生と牡丹の寺へ(観音寺)ー

「小れんという芸者と二人連、ふいとしたその場の機会で、本所の牡丹を見にと両国の橋だもとから早船に乗った」 荷風先生は洒落た道行を新橋夜話の「牡丹の客」の中で書いているが私の場合は無粋ある。 「独り、ふいとした気分で、柏のはずれの逆井にある寺の牡丹を見にと大宮から電車に乗った」 我が家から凡そ1時間半。今ではアーバンパークラインという愛称になっている東武野田線。大宮、春日部、柏そして船橋の63km…

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お参り「永井荷風と大川橋蔵などのお墓がある雑司が谷霊園と大塚天祖神社」

今日から2月。中国海警法が施行される。これで、尖閣がいつ中国に完全実効支配されてもおかしくない可能性が高まった。日本は、どうするのか。 それはともかく、昨日は、天気が良かったので拙宅のお墓がある都営雑司が谷霊園と大塚天祖神社へお参り。 今は、東京さくらトラムと呼ばそうとしている都電・荒川線のレトロデザインの電車で都電雑司ヶ谷駅へ。 拙宅のお墓と知人が眠っている納骨堂をお参り。 その後、久…

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雑読散歩 ー荷風と人生の先達追想ー

『男は半身を起こして唯だ頷付いていると、女はその手を軽く握って「お腹が空いたら、私の牛乳があるから、あれでも飲んでお置きなさい。」それから何ともつかずに唯だ、「よくって?」と嫣然(にっこり)して見せて、増吉は褄を取って梯子段を下りた』                   (「すみだ川・新橋夜話」・岩波文庫) コロナウイルス禍の中、特に大きな変化はない。月に1,2度の「日常以上旅未満」と思ってい…

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『墨東奇譚』(永井荷風)

『墨東綺譚』 (永井荷風) 私は学生時代・・・今から半世紀程前だが・・・大学の生協で買った『墨東綺譚』(永井荷風)の文庫本を今でももっている。 私としては稀有なことだ。 私は永井荷風が特に好きなわけでもないのだが、今でも記憶していることがある。 私が高校生の時だったと思うが、私に文学好きな友人がいて、或る朝、彼に会ったとき 『おい、永井荷風が死んだぞ』 と知らされた。荷風の死にざまの故か、こ…