24日 96才 わたしは著作を通じて、古典文学の楽しみに目を開かせていただいた。日本人の美意識について分かり易く、感動を与えてくれた。「世はさだめなきこそいみじけれ。(徒然草七段)」世は定めもない無常なのが良いのである。 について、「世界の文学で共通の問題である人生のはかなさが美にとって不可欠の要素であるという認識は、日本以外ののどこでもなされていなかった。」(古典の愉しみ) 私は、1人の読者…
曇り。少々寒い。 昨夜の11時からNHKのETV特集でドナルド・キーンを取り上げた。311の震災後に日本に帰化し移住したのは、日本への共感と激励だという事だった。彼の日本とのかかわりを追っていったが、その最初の経験はアッツ島での通訳官としてで、それ以降日記文学を中心に日本理解を深めたという。ざっとした感想としては、日本人以上に日本を理解しているという事だった。ただし我々の根っ子にあるところの…