「ジョン・ル・カレ」の日記一覧

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積年の恨み

 ジョン・ル・カレの「シルバービュー荘にて」を読了した。著者はイギリスのMI5(軍情報部第5課)、MI6(秘密情報部:SISの通称)勤務を経て小説家としてデビューしており、前職の経験を活かしてスパイ小説をテリトリーにしている。なお著者は、2020年12月12日に亡くなっている。本書は著者の遺作であり、死に臨んだ元大物諜報部員の女性からの告発の手紙に始まる、退役したイギリス秘密情報部工作員を巡る騒…

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バトミントンが結ぶ絆

 ジョン・ル・カレの「スパイはいまも謀略の地に」を読了した。著者はイギリスのMI5(軍情報部第5課)、MI6(秘密情報部:SISの通称)勤務を経て小説家としてデビューしており、前職の経験を活かしてスパイ小説をテリトリーにしている。なお著者は、2020年12月12日に亡くなっている。本書は、ブレグジットで揺れるイギリスを舞台とし、ロシアの大物スパイを迎え撃つ、練達のスパイの活躍を描いたエスピオナー…

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テイラー・オブ・パナマ(2001)

◆覇者に安心の日は無い 8月3日(土)の晩にBS12で放映された際の録画を、昨日(16日・土)の午後にやっと消化。初見、ジョン・ル・カレの原作「パナマの仕立て屋」(画像3)も未読。 素行の悪さが災いしてパナマ共和国に左遷されてしまった英国MI6の諜報員が、手柄欲しさの強引な情報収集活動に現地で開業しているワケありの英国人仕立て屋を巻き込んだことから、米軍が撤退し共和国に返還されたばかりの運河の…

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ナイロビの蜂(2005)

19日(土)の深夜にテレビ東京で放映された際の録画を、昨日(20日・日)午後に消化。初見、ジョン・ル・カレによる原作(画像3)も未読。 活動家の妻を何者かに殺害されたナイロビ駐在の英国外交官が、ヨーロッパ、アフリカをまたにかけ、危険を冒して事件の裏側の真相を追い求める国際ポリティカル・サスペンス。 これも2時間弱の放映枠なので、前日に視た「キャプテン・フィリップス」 https://smcb.j…