イギリスの紳士と執事 「日の名残り」カズオ・イシグロ 読書感想
ダーリントン卿の屋敷で女中頭をしていたミス・ケントンが、結婚を機に仕事を辞め、イギリス西部のコーンウォール半島ダヴェンポート辺りに住むようになった。時折便りがあり、それから推察すると、幸せそうな生活を送っているようでも無いと考えた執事のスティーブンスは、あるいは、再び屋敷に戻り仕事をしてくれるならば有難いと考え、その打診を兼ねて、ダヴェンポートを目指す旅に出た。現在の館の主、ファラディは、アメ…
ダーリントン卿の屋敷で女中頭をしていたミス・ケントンが、結婚を機に仕事を辞め、イギリス西部のコーンウォール半島ダヴェンポート辺りに住むようになった。時折便りがあり、それから推察すると、幸せそうな生活を送っているようでも無いと考えた執事のスティーブンスは、あるいは、再び屋敷に戻り仕事をしてくれるならば有難いと考え、その打診を兼ねて、ダヴェンポートを目指す旅に出た。現在の館の主、ファラディは、アメ…
「日の名残り」カズオ・イシグロを読んでいます。 どんな人なのか、村上春樹とどのように違うのか、少し興味がありました。四分の一を読み終えましたが、やはり、カズオ・イシグロの方が、ノーベル文学賞受賞に相応しいのだと思いました。 イギリスの貴族の屋敷の管理を任されている執事の生活を書いていました。その中で、偉大な執事と単なる有能な執事の違いを述べるくだりがありました。その伏線として、2つ出来事を述…